第3四半期(7~9月期)の中国自動車販売動向[日本企業編]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

トヨタ自動車

2024年第3四半期におけるトヨタの中国市場での販売は、厳しい状況が続いています。BYDなどの中国の電動車メーカーによる積極的な価格競争が影響し、トヨタの販売台数は前年同期比で約10.8%減少しました。特に、EV市場での競争が激化しており、BYDの電動車が急速にシェアを拡大しているため、トヨタは販売台数の落ち込みに直面しています​

また、トヨタの中国での電動車(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリー電気自動車)の販売台数は堅調であり、第3四半期には約255,863台の電動車を販売しましたが、これは中国市場全体の激しい競争環境の中での結果となっています​。

全体として、トヨタは中国市場において厳しい市場環境に直面しており、電動車のシフトがさらに進む中で、競争力を高めるための戦略が必要です。

日産自動車

2024年第3四半期における日産の中国市場での販売は、前年同期比で26%減少し、厳しい状況に直面しています。中国市場における競争の激化と経済環境の不安定さが要因となっており、特に電動車(EV)のシェアが急拡大している中、従来の内燃機関車の需要が落ち込んでいます。これに対し、日産は新しいモデルや電動車の投入で競争力を回復させる戦略を模索中です。

本田技研工業

2024年第3四半期におけるホンダの中国市場での販売は、比較的好調でした。9月には62,586台の車両を販売し、これにより年初からの累計販売台数は588,018台となりました​。

ホンダは特に電動車の販売で成果を挙げており、GACホンダおよび東風ホンダの両ブランドでCR-Vやアコードなどの人気モデルが牽引しています。また、東風ホンダは新エネルギー車(NEV)の工場を稼働させ、電動車への移行を加速させています​。

マツダ

2024年第3四半期におけるマツダの中国市場での販売は、前年同期比で約19%増加し、約28,000台を販売しました。特に、Mazda3、CX-5、およびCX-50の販売が好調で、CX-50は今年5月に導入された新モデルです。マツダは中国市場での電動車の展開を加速しており、新型電動車「Mazda EZ-6」の発売を予定しており、今後も成長を見込んでいます​。

中国市場について

電動車の市場シェアが50%超: 中国では新エネルギー車(NEV)の販売が初めて内燃機関車(ICE車)の販売を上回り、7月時点でNEVの市場シェアが50.84%に達しました。これにはバッテリー電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)が含まれています​。

BYDの圧倒的な成長: 中国の電動車市場をリードするBYDは、第3四半期に合計1,129,579台の電動車を販売しました。これは前年同期比で38%増加しており、特にPHEVの販売が急増しています​。

Teslaの販売状況: Teslaは第3四半期に462,890台の電動車を販売し、BYDのEV販売台数(443,426台)をわずかに上回っています。年初からの累計販売台数ではTeslaが引き続きトップに立っています​。

GMの中国市場における動向: GMは第3四半期に21%の販売減少を記録しましたが、電動車の販売がガソリン車を初めて上回りました。特にプラグインハイブリッド車が好調です​。

中国の自動車市場は、電動化の急速な進展が特徴であり、多くのメーカーがこの流れに対応しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。