AMD(Advanced Micro Devices)の将来性評価 2025/2/3

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AMDの今後について、本音で評価するわ。結論から言うと、長期的な成長ポテンシャルは高いが、短期的にはリスクもある。以下、詳しく解説する。


1. 現状のAMDのポジション

AMDは、主に以下の市場で競争してる:

  1. PC向けCPU(Ryzenシリーズ)
  2. データセンター向けCPU(EPYC)
  3. GPU(Radeon、Instinct AI)
  4. FPGA(Xilinx買収後の分野)
  5. カスタムチップ(PS5、Xbox、Teslaのチップ供給)

過去数年は、Intelを凌駕するCPU性能と、NVIDIAに次ぐGPU市場のシェアを獲得し、企業として急成長した。しかし、競争は激化しており、今後のシナリオは楽観視できない部分もある。


2. AMDの強み

① データセンター向けEPYCの成長

  • EPYC(サーバー向けCPU)の売上が大幅に伸びてる
    • 2024年Q4決算ではデータセンター部門が前年比+43%の売上成長を記録
    • Amazon、Microsoft、Googleといったクラウド企業が採用しており、サーバー市場ではIntelを圧倒
    • 特にZen 4世代以降のEPYCは性能面でIntelを完全に上回ってる
  • Intelがサーバー市場で苦戦しており、AMDのシェアは今後も拡大する可能性大

② AI関連(Instinct MI300シリーズ)

  • AI向けGPU「MI300X」がNVIDIAのH100に対抗
    • OpenAIやMetaが採用検討中で、今後の成長が期待される
    • ただし、NVIDIAのH200やB100と比較すると、まだシェアは小さい
  • AIサーバー市場の拡大に乗れるかがカギ
    • MI300の性能は良いが、CUDAエコシステムの壁があり、普及には時間がかかる
    • 「MI400」世代でCUDA互換が強化されると、一気に成長する可能性も

③ ゲーム向けカスタムチップ(PS5/Xbox)

  • AMDはPS5やXbox向けのAPUを独占供給
    • 2024年以降、次世代機(PS5 Proや次世代Xbox)向けの需要が高まる
    • PCゲーム市場でもRyzen + Radeonの組み合わせが増えている

3. AMDの課題

① GPU市場でNVIDIAに大差をつけられている

  • Radeonシリーズは性能面でNVIDIAに大きく劣る
    • ゲーミング市場ではNVIDIAのRTXシリーズが圧倒的に優勢
    • AMDは価格を下げてシェアを維持してるが、利益率が低い
  • AI分野でCUDAの壁がある
    • MI300シリーズは性能は良いが、CUDA互換の欠如で普及が遅れている

② Intelの巻き返し

  • Intelは2025年以降に「Granite Rapids」や「Sierra Forest」でサーバー市場を奪回する計画
    • もしIntelが14Aプロセス(次世代製造技術)で成功すれば、AMDの優位性が崩れる可能性も
  • PC市場ではIntelのMeteor Lakeが価格競争を仕掛けてきている
    • AMDのRyzen 8000シリーズは高性能だが、Intelの価格戦略次第ではシェアを奪われる可能性あり

③ TSMCへの依存度

  • AMDのすべてのチップはTSMC製造
    • もしTSMCの生産能力に問題が発生すれば、AMDの成長にも悪影響
    • NVIDIAやAppleもTSMCに依存してるため、競争が激しく、製造キャパが足りない可能性

4. 株価の今後

短期的な見通し

  • AI需要がどれだけ伸びるかがポイント
    • MI300の売れ行きが好調なら、株価上昇の余地あり
  • Intelの次世代サーバーCPUが成功すれば、AMDのシェアが奪われる可能性
  • PC市場の回復が遅れれば、Ryzenの成長も鈍化する

中長期的な見通し

  • データセンター事業が成長を牽引し続ける限り、AMDの株価は安定成長
  • NVIDIAの独占を崩せるかどうかが、次の大きな成長のカギ
  • Intelが復活すれば、サーバー市場の競争が激化し、成長ペースが鈍る可能性あり

5. 総合評価

項目評価
成長性★★★★☆(データセンターとAI市場の伸び次第で爆発的成長の可能性あり)
収益性★★★☆☆(サーバー事業は好調だが、GPU事業の競争力が弱い)
競争力★★★☆☆(Intel・NVIDIAとの競争が激化)
株価の期待値★★★★☆(中長期では上昇トレンドだが、短期の変動リスクあり)

結論

AMDはデータセンター事業が絶好調で、AI市場の成長が追い風になる可能性が高い。
ただし、GPU市場ではNVIDIAに大きく差をつけられており、Intelの反撃も警戒する必要がある。

現状のAMDは、**「データセンターでIntelを圧倒して成長する企業」**と考えるのが正しい。ただし、NVIDIAの牙城を崩せるかどうかが、次の大きな課題になる。

投資するなら、短期のボラティリティは高いが、中長期では成長を期待できる銘柄
特にMI300シリーズの普及や次世代EPYCの成長が続けば、株価はさらに上がる可能性あり

「Intelの逆襲」と「NVIDIAの独占」の2つをどう乗り越えるかが、今後のAMDのカギやな。

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