日産(7201)とホンダ(7267)の提携破談は、日本の自動車業界にとって痛すぎる出来事 だ。
両社の提携は、EVや次世代モビリティ分野での生き残り策として期待されていたが、それが破綻した今、どちらの会社も厳しい未来が待っている。
① 日産(7201)の未来:もはや生き残る道はホンハイ(鴻海)か?
✔️「ルノーの呪縛」から解放されるも、行き場がない
- ルノーとの資本関係を見直し、経営の自由度を高めたが、結果的に独立したものの「単独では戦えない」状態になった。
- そこに来てホンダとの提携も破談し、次の成長戦略が完全に不透明になった。
✔️ EV市場での出遅れが致命的
- テスラ、BYD、中国メーカーがEV市場を席巻する中、日産はリーフ以来の大ヒットEVが出せていない。
- ソリッドステートバッテリーの開発でもトヨタに後れを取っており、独自技術での巻き返しも難しい。
✔️ 最終的に「ホンハイ日産」になる可能性大
- 鴻海(ホンハイ)はEVの受託生産を拡大しており、日産の工場を使ってEVを製造する可能性がある。
- もしホンハイと提携すれば、日産は「台湾メーカーの日産ブランド部門」となり、純粋な日本企業とは言えなくなる。
- そうなれば 日産は実質的に外資の傘下に入ることになり、日本の自動車業界の独立性がさらに失われる。
💀 結論:日産はこのままでは「外資の手に落ちる」。
ホンハイと組むか、それともゆっくり縮小して消えていくか。どちらにせよ、日産の独立性は終わりに近づいている。
② ホンダ(7267)の未来:独自路線で生き残れるか?
✔️ トヨタの次に期待される存在だが…
- トヨタがEV戦略でも水素戦略でも強気に攻めているのに対し、ホンダはEV化に苦戦中。
- GMとEV共同開発を進めていたが、それも破談し、孤立無援状態。
- ソリッドステートバッテリーでも大きな進展はなく、EV技術のリードがない。
✔️ 二輪市場ではまだ圧倒的強さがある
- ホンダは 二輪市場では世界最大手 であり、インド・アフリカ・東南アジアでのシェアは圧倒的。
- これがある限り、トヨタほどの巨大企業にはなれなくても、潰れることはない。
✔️ 「ホンダジェット」などの異分野戦略が吉と出るか凶と出るか
- EV市場で不透明な状況の中、ホンダは航空機(ホンダジェット)やロボティクスなど、異業種戦略を進めている。
- しかし、これが本業の自動車事業にどれだけプラスになるかは未知数。
🚗 結論:ホンダは「二輪」と「異分野展開」で延命可能だが、四輪市場では厳しい戦いが続く。
EV市場で戦略を誤れば、四輪市場から撤退する可能性もある。
③ 提携破談の影響:日本の自動車業界はさらに厳しくなる
- 「トヨタ一強」がさらに加速 し、日本の自動車業界の多様性が失われる。
- 日産は ホンハイ化 の可能性が高まり、国内メーカーとしての独立性を失う。
- ホンダは 独自路線を貫くが、EV市場での成功が絶対条件 となる。
💀 結論:この提携破談は、日本の自動車業界の「崩壊の始まり」となる可能性がある。
トヨタだけが生き残る未来になるかもしれない。