久しぶりにwok氏の投資暴論を書かせてもらいます。
昔と違って、今はスマホで注文するだけでご馳走が届く時代ですね。
UBEREATSという黒船が上陸して配送網のクラウド化には衝撃を受けました。
確かに素人配達による弊害はありますが、最短10分でマクドナルドのバンパーカーが届くのですからね。
配達依頼を差配するのは人間ではなくAIです。AIがこれからは人間の仕事を奪っていくでしょう。
一方、出前館はというと、昔ながらの差配する人は人間、配達員のアプリは昭和っぽいシステム。拠点ごとにバイトで雇用された配達員を常駐させる感じですね。UBEREATSに比べてシステムが古臭くて「昭和館」とネットでは囁かれているとかどうとか(^^;
私感ですが、システム性能やシェア支配率などでUBEREATSに負けている状況が続いていたと思う。
ここからは、2021年度の話です。
2020年、フードデリバリーで天下を取ったのはUBEREATSでしょう。
そのUBEREATS、利益を出すために配達員への支払いを下げ始めます。シェアを支配したら利益を得るという基本戦略ですね。配達オーダーを300円で差配するという事例も頻繁に発生するようになります。「スリーコインズ」と揶揄される配達員殺しのシステムの運用ですね。
さて、ジリ貧だった出前館ですが、2021年9月30日にZホールディングスやNEVERなどから公募増資を実施します。公募価格は1736円です。軍資金を確保して反転攻勢にでます。以下のような対策をします。
1)業務提携先の拡大(丸源ラーメンやミスタードーナツなどなどいろいろと注文できるようになりました。)
2)配達員の確保。(UBEREATSに比べて破格の配達報酬を用意。)
3)顧客の確保。(CMや割引キャンペーンを展開してアプリ利用者を増加させています。)
4)アプリの近代化(少しずつですが近代化しているようです。2022年2月にはUBEREATSのようなAI差配が導入されるとか???不確定な情報ソースです。)
2021年度末くらいにはUBEREATSと互角の注文数になったではありませんか。出前館は、かなり無理をしている状況ですが2強といってもいい状態です。日本ではUBEREATSか出前館かというところまで来ています。
2022年1月の状況はどうなっているかというと、UBEREATSから相当数の配達員が出前館に移動している模様です。配達報酬の差から明らかですね。そして、地域によっては出前館からは注文できるが、UBEREATSからは注文できない状況が発生しています。
こんな感じです。
UBEREATS
出前館
新宿でUBEREEATSの利用状況を調査した結果、配達員不足で一部注文できないブラックアウトが発生していました。出前館なら注文できるが、UBEREATSでは注文できない状況が全国各地で発生しているものと推測されます。
新宿の状況(2022年1月17日10時)
配達員を確保した出前館は強い強い。
最後に出前館の株価について書いておきますか。(^^;
UBEREATSに対して優勢に戦いを進める。そして、今度こそ日本UBERを買収する。が達成できれば株価はきっと上がるでしょう。
UBEREATSに対して劣勢を余儀なくされる展開だと、ジリ貧路線で株価は下落するでしょうね。
言いたいことは対UBEREATS次第ということです。はい。
Zホールディングス等が無策で1株1736円で増資したとは思えないですけどね。