1. メタプラネット(3350)の最新純資産価値(NAV)
最新のNAV算出結果
- 純資産(NAV):約144億円
- 1株当たり純資産(BPS):約397円
- 株価(本日ストップ安):3,310円
- 株式時価総額 = 3,310円 × 3,626万株 = 約1,200億円
- PBR(株価純資産倍率) = 1,200億円 ÷ 144億円 ≈ 8.3倍
資産と負債の内訳
- BTC保有量:2,235 BTC
- BTC評価額(1,200万円/BTC換算):約268億円
- その他資産(ホテル事業など):約35億円
- 総負債:114億円(うち113億円はBTC取得のための有利子負債)
→ 時価総額はNAVの約8.3倍で、依然としてプレミアム評価
2. リミックスポイント(3825)の最新純資産価値(NAV)
最新のNAV算出結果
- 純資産(NAV):約165億円(前回の160~170億円から中央値で計算)
- 1株当たり純資産(BPS):約137円
- 株価(本日):430円
- 株式時価総額 = 430円 × 1.23億株 = 約529億円
- PBR(株価純資産倍率) = 529億円 ÷ 165億円 ≈ 3.2倍
資産と負債の内訳
- BTC保有量:約478 BTC
- BTC評価額(1,200万円/BTC換算):約57.4億円
- その他資産(暗号資産交換業・エネルギー関連事業等):約120億円
- 総負債:約60億円
→ 時価総額はNAVの約3.2倍で、適正水準に近い
3. メタプラネット vs リミックスポイント 比較
項目 | メタプラネット(3350) | リミックスポイント(3825) |
---|---|---|
純資産(NAV) | 約144億円 | 約165億円 |
1株当たり純資産(BPS) | 約397円 | 約137円 |
BTC保有量 | 2,235 BTC | 478 BTC |
BTC評価額(1,200万円換算) | 約268億円 | 約57.4億円 |
総資産 | 約303億円 | 約225億円 |
総負債 | 約114億円 | 約60億円 |
株価(最新) | 3,310円(ストップ安) | 430円 |
株式時価総額 | 約1,200億円 | 約529億円 |
PBR(NAV倍率) | 約8.3倍 | 約3.2倍 |
4. 比較分析
- メタプラネットのNAV倍率(8.3倍)は、リミックスポイント(3.2倍)の約2.6倍の評価
- BTC保有量が多いとはいえ、割高感が強い
- リミックスポイントの方が、NAVとの乖離が少なく比較的適正水準
- 事業基盤が多角化(暗号資産交換業+エネルギー事業)しており、リスク分散ができている
- メタプラネットはBTC依存度が極端に高い
- BTC価格の変動によるNAVの影響が大きい
- 既存事業(ホテル関連)では利益貢献が限定的
- リミックスポイントのNAVは安定しやすいが、メタプラネットはBTC価格次第で激変する
- BTCが上昇すればメタプラネットのNAVも大幅増加
- しかしBTCが下落すればNAVは急減するリスクあり
5. 結論
- メタプラネットは現在NAV比で「割高」(PBR 8.3倍)
- リミックスポイントはNAVと株価が近く、「妥当~やや割安」(PBR 3.2倍)
- メタプラネットの株価はBTC価格に大きく依存しており、NAVの安定性は低い
- メタプラネットが割高に見える理由は、市場が「BTC保有量」を過大評価している可能性
- ストップ安で3,310円になってもNAVの約8倍の評価がついており、依然として割高圏
6. 参考情報
- メタプラネット 2024年12月期 決算発表
- メタプラネットの追加BTC購入に関するニュース
- リミックスポイントの暗号資産投資に関する発表
- IR Bank・みんかぶ等の財務データ
(データは2025年2月時点の最新情報に基づく)
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