8894 REVOLUTION(株式会社REVOLUTION)

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沿革と歴史

株式会社REVOLUTION(8894)は、もともと「株式会社原弘産」という名称で、1993年に設立されました。主に山口県を中心に不動産分譲および賃貸管理業務を行い、その後全国展開して自社分譲マンション販売を主力事業として成長しました。また、国内外に向けた太陽光発電設備の販売にも取り組んでいました。2001年に大阪証券取引所第2部に上場し、2013年7月の東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所第2部に市場変更されています。

しかし、その後業績が低迷。2019年11月には再生を図るため社名を「株式会社REVOLUTION」に変更しました。2022年4月には東京支店を東京本社に格上げし、経営体制も一新しました。同年には、不動産クラウドファンディングを手掛けるWeCapital株式会社を子会社化し、収益物件の中古再生・仲介といった従来事業に加え、新規事業領域の開拓にも力を入れています。2025年3月には砂川優太郎氏が代表取締役社長に就任し、新体制で企業再建を進めています。

特徴

REVOLUTIONは、不動産再生事業を主軸とし、収益物件のバリューアップを通じて機関投資家向けに資産価値を高めて再販売するビジネスモデルを展開しています。特に東京都心5区を中心に不動産を取得し、機関投資家や富裕層に魅力的な投資商品として提供することを戦略としており、国内投資家だけでなく海外の投資家からも注目されています。

また、近年はM&Aを通じた事業拡大を積極的に行っており、2022年には不動産クラウドファンディングサービスを展開するWeCapital株式会社を子会社化しました。WeCapitalが展開するクラウドファンディングサービスは、投資家から非常に高い評価を受けており、サービス開始以降、累計申込額が800億円を超えるなど急成長しています。REVOLUTIONは、WeCapitalを通じてデジタル技術を活用したクロスボーダー投資環境の構築にも注力しており、海外投資家に対する障壁を減らすことに成功しています。

株主優待制度について

REVOLUTIONは2019年以降しばらく株主優待を実施していませんでしたが、2024年に新しい株主優待制度の導入を発表しました。この新制度では、毎年4月末と10月末を基準日として、2000株以上を2回連続で保有している株主に対し半年ごとに株主優待を提供するというものでした。この新優待制度は非常に魅力的な内容(半年ごとに豪華な優待特典)として話題となり、発表直後には株価が急騰するなど市場でも話題になりました。

しかし、初回となる2025年4月末の権利確定を目前に控えた2025年3月11日、同社は突如として株主優待制度の廃止を発表しました。公式発表によると、廃止理由は子会社との間に経営上の問題が生じたためとされています。この異例の「優待発表後、実施前に廃止」という決定は市場関係者や投資家を驚かせるとともに、PTS取引では株価が前日比25%以上急落する事態となりました。優待を期待していた投資家からは批判が相次いだため、企業イメージにも大きな影響を与えました。


引用元(参考文献一覧)

  • 株式会社REVOLUTION公式サイト(企業概要・沿革・IR情報)
  • WeCapital株式会社公式サイト(不動産クラウドファンディング関連情報)
  • 日本経済新聞、日経会社情報、会社四季報オンライン(業績推移・企業ニュース)
  • 各種証券取引所発表資料(株主優待発表・廃止情報)
  • 東洋経済オンライン(四季報・企業情報)
  • Yahoo!ファイナンス(8894 REVOLUTION企業ニュース)
  • 株主優待関連発表(公式IR資料)
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